娘がVリーガーになるまでの道 by父

娘がVリーガーになるまでの苦難の備忘録 Vリーガーを目指す人の参考になればと思い、書いてます。

バレーボール中堅の中学校主催の大会 スカウト(お誘い) 待遇など

中学校主催の大会

小学校のジュニアクラブで、バレーボールをしていた娘。

毎年7月ころ、バレーボールでは中堅の中学校主催の大会があった。

6年生になった時の大会で、優勝はできなかった。

 

勝てないジュニアクラブの現状

話はそれるが、バレーボールと言うのは、一人ではできない。

いくら優れたアタッカーがいたとしても、トスとの連携ができていなければ、上手く打てないから。

もちろん、トスが上手くいくためにはレシーブがセッターの取りやすいように上げなければならない。

娘はアタッカーだった。

セッターのトスが低すぎて、娘の打点が下がる。

トスがぶれすぎて力が入る打点で打てていない。

そもそもトスを上げない。いじわるもある。

それにも関わらず、監督はアタッカーのせいにする。

セッターの育成がおろそかだった。

怒号を飛ばす監督は、未熟である。

プレーが下手なのは、上手く育てられないから。

下手なのは、自分のせいだという本質がわかっていないのだ。

 

スカウト

さて、優勝はできなかった中学校主催の大会。

だいたいベスト4くらいがいい所だった。

しかし、優秀選手賞をいただいた。優秀選手ベスト6ってやつです。

そして、優秀選手賞をいただいたという事は、スカウトされるということだった。

結局のところ、この大会は、選手を獲得するための実力確認の大会なのだ。

待遇は、A特待ということだった。

入学金、授業料、施設料が無料だ。(個人的に必要な制服代や修学旅行代などは自費)

中学から高校までの一貫学校なので、6年間である。

 

なぜ娘が?

そしてその中学校バレーボール部の監督のお言葉

「40年間やってきたバレーボール人生で、本当に欲しいと思った」

「強豪中学へ行くのだろうが、声だけは、かけさせて頂きたい」

「娘が入りたい強豪校を倒すことを目標に練習している。打倒強豪!」

ということである。

 

とてもうれしかったが、獲得するためのうたい文句じゃなかったのだろうか?

ジュニアクラブでは、かわいい子、愛想のいい子が評価され、娘の評価は低かった。

こんなに評価されたのは初めてで少し疑ってもいた。

娘はそうとう喜び、この中学へ入ると言い出すほどだった。

もちろん、強豪中学へ行きたいが、現時点ではスカウトが入るかわからない。

体験で中学の練習に参加したのだが、娘への入れ込みようがすごい。

教え方は、ベテランの監督なので上手。

娘の弱点を見て、重点的に練習させてくれた。

娘はさらに気持ちよくなったらしい。

 

中堅か強豪か?

しかし、親は知っていた。

もしバレーボールを将来していきたいならば、強豪中学へ入るのが近道。

この中学の監督が言う通り、娘がすごい選手ならば、強豪中学へ入るべき。

 

そこで、強豪校はVリーグチームへ入りやすいと、娘へ伝えた。

実際、合宿をVリーグチームの体育館で行ったりするのだ。

すると、娘は強豪校へ入りたいと言い出したのだ。

 より上を目指したいと思い始めたのだと思う。

 

覚悟

しかし、親はバレーボール選手へしたくはなかった。

バレーボール選手だけでなく、スポーツ選手としてやっていくのは、相当な覚悟が必要だということを知っている。

さらに、スポーツ特待で学校へ入るという事は、途中でやめたいと言えない。

もしやめるのならば、学校を退学する覚悟が必要だという事。

ケガなどの理由では、特待は外れてしまい、その時点で授業料などを支払わなければならない。(学校を退学する事はないだろうが)

特待で入学するという事は、いい事だけではないのだ。

それを娘へ伝えた。

だが、それでもやりたいというのだ。

小学生の覚悟がどれほどのものか分からないが、まだ少なからず楽しいと思ってバレーボールをやっている子に、こんなことをいうのは酷だし、理解できないとは思う。

 

そもそもなぜ娘なのか?

もとをたどれば、運動神経のかけらもなかった娘だ。

当時は、どうしてそこまで期待されるのか、不安だった。

 一つ分かっていたのは、身長が高くなるかもしれないという事だった。

 

母親が大きいと子供は大きくなるといわれているそうだ。

我が家は父が180㎝以上、母が175㎝以上ある。

そして、娘の当時の身長は163㎝。座高が低く、腰高だった。

この身長に対する期待なのかもしれない。

膝の位置も関係あるとかないとか?

女子バレーボール選手は、180㎝以上あると有利だといわれている。

 

次回、本命の強豪中学校主催の大会に参加。ここからスカウトがなければその後の人生はなかったでしょう。