娘がVリーガーになるまでの道 by父

娘がVリーガーになるまでの苦難の備忘録 Vリーガーを目指す人の参考になればと思い、書いてます。

本命強豪中学校へ

強豪中学主催の大会

本命の強豪中学校が主催する大会へ参加した。

中学校主催の大会は、どこもスカウト目的だと思われる。

ジュニアの監督は、娘がこの学校へ入りたいことを知っていた。

そのため、セッターの子に、

「娘へトスを多く上げろ」と指示がでていた。

 

しかしながら、そこは子供である。

仲の良い友達に上げてしまう。

仲の良い友達も目立ちたがり屋で、身長も娘より低いのに、打ちたがり。

目立ちたがりの子、愛想の良い子の2人がスパイクをたくさん打つ。

そのため試合では勝つこともできなかった。

 

ベスト6そして特待枠

そして、結果は良くなかったものの、優秀選手賞のベスト6は頂いた。

主催側は、ジュニアから提出された身長を見る。

結局、上手いかどうかではないんじゃなかろうか?

身長が高く、身長が伸びそうな子が欲しいのだと思う。

両親の身長も大切な情報。我が家は両親が一般の人より身長が高い。

スカウトはその子を見れば、身長が伸びそうかわかるみたいだ。

例えば、ひざ下の足が長いとか?

 

ここで、予想外なことが起きた!

母親の知り合いのお母さんの子が、上級生だったのだ。

知り合いのお母さんに連れられ監督室へ案内された。

そこには、中学の監督と、高校の監督が揃っていた。

そして、この学校へ入りたいと熱望している旨を伝えた。

向こうからしてみれば、特待Aはどうしても欲しい人に与え、来たいと熱望している人は特待Bにしても来るだろうと考えるかもしれない。

しかし、なぜか特待Aをいただいた。

試合結果もよくない娘、こっちから行きたいと言っている娘にだ。

たとえ、特待Bでも入ったのにだ!

この学校のスポーツ推薦 特待A枠は、全スポーツ活で2枠しかないといわれた。それを娘に1枠与えるという事だった。

信じられない夢の話だった。

 

後で知ったのだが、親密な近所のジュニアバレーボールクラブの子供たちは皆、特待Aをもらっていたそうだ。人数にして3人くらいが入ることになっていた。

だから、娘は、それ以外の特待A枠ということだろう。

 

特待Aというのは、入学金、授業料、施設料が無料になる。

それに対して特待Bというのは、入学金、施設料が無料になった。

これは学校によって違うと思う。

特待Bでも授業料が半額になったりするところもあると思われる。

 

入学までと受験勉強

さて、入学するには試験を受けなければならない。

スポーツだけでなく、文学も要求される学校らしい。

なので、しっかり勉強してきてくださいと言われ、

願書、過去の問題集(いわゆる赤本)をもらってきた。

 

10月もすぎた今頃から塾に通うのは異例。

学習塾へ行ってみたが、かなり大変だと言われてしまった。

たしか、受験は2教科の試験で、国語と算数を選択。

算数の問題集を「一般的な本」と「図形に特化」した本の2冊買った。

塾に通うお金を払う代わりに、親が先生として教えることとした。

中学受験は、親でもがんばれば理解できるレベル。

最初、鶴亀算って何?ってレベルでした。

 

問題集を受験の日まで終わらせるために、一日何ページ進めればいいのか計算した。

全ページを終えた後、再度、間違えたところや、理解度を深める復習時間を作るようなスケジュールを検討した。

 

そして、スケジュール通りにはいかなく、やりたくない日もあり、何日間か放置されたこともあった。

しかし、親も協力してなんとか勉強させたが、嫌で泣いてしまうこともあった。

泣いても逃げることができないんだよな。

結局、全部を手掛けることができなかった。

受験で出ないことを祈った。

 

受験まで体を動かす

推薦を獲得した日から、学校からは何か月も連絡がなく、不安な日々だった。

あれは夢かウソか、幻か?

 

体はバレーボールクラブを引退しているので、バレーボールをする機会がない。体力、筋力が弱くなっていく一方だし、ボール感がなくなる。

家の駐車場で直上のパスをしたり、自分で上げたボールをネットにスパイクしたり、ママが横から投げ上げたボールをネットへスパイクしたりした。

また、チョークで地面に輪っかを書いて、ラダートレーニングや反復横跳びなどをやるようにしていた。

 

受験

そして迎えた受験当日。

算数の問題は、勉強できなかった場所が、2か所でてしまったそうだ。

しかし、なんと一発合格。

よかった。解放された!

 

今、考えれば名前だけ書けば合格だったのかもしれない。

その場で学校から、名前入りの「スポーツ特待生」という書類を頂いた。

入学手続きの書類には、入学金の欄がバツ印されていて、あとは入学式に行くだけとなったのだ。

 

こうして、娘のバレーボール人生が進んでいくこととなった。

 

次回、強豪学校ってどんな感じ?部活は?勉強は?仲間は?